素晴らしい世界

amelia2007-02-12

惰性で「うしじま」と「サンレッド」と「あめんおさ」を買い続けていたんだけど、それは裏を返せば心を奪う作品に出会っていない結果となる。
「ひみず」や「リバーズエッジ」や「BLAME!」に出会った瞬間のあの迸る疾走感と焦燥感を得られないと、僕はグダグダに作品と出会うしかないジプシーでしかない。
先々週、とある用事で赴いた先の古本屋で「素晴らしい世界」に出会った。内容も読まずにジャケとタイトルでとりあえず購入してみた。
帰宅途中の電車で封を開けて読み始めたら、そこには加速するドラマが悶々と貫かれていた。

あぁ、やっと出会えた。

退廃的なくせに前向き。充満する青臭さ。生と死。
いま、何が出来るかを考えよう。これから何が出来るかを考えよう。そして、とにかく一歩を踏み出そう。

停滞したら、煮詰まったら、不安に襲われたら、それらは決して無意味なものではない。意味ある一歩への起爆剤だということ。

会社で興奮を抑えて仕事仲間に貸したら「普通ですね」と感想をもらった。
僕は少し嬉しかった。
次は「ソラニン」か「虹ヶ原」を貸そうと思っていたけど、彼には不要らしい。