ライ麦畑でつかまえて

amelia2006-12-04

基本的にやる気のない奴はシカトする(教育や指導をしない)方向というスタンスを保っている現状なのだが、最近組んだモジュールがかなり面倒な奴で論理をゴリゴリノートに記述しながら考えていて、ふと気が付いた。
私が入社した時のプロジェクトリーダなのだが、ソースレビューの際に私が無理矢理な論理を組んできたのを見て、こう提言した。

「論理は自然な流れになるように組むと良いよ。」

それ以来、私の根底にはこの教えが流れており、不自然な論理を目の当たりにすると自分のであれ他者のであれ、最適な論理に導けるようになっていた。最適な論理なんちゅうもんは十人十色なのでアレなんだけど、少なくとも保守性に富む論理と第三者からも言われるようになっているので、きっと間違いではないんだろう。たったその一言で、私は大きく脱皮したと今でも思っているし、本当にありがたい一言だったとそのリーダには感謝している。この考えは設計工程でも相当な威力を発揮し「厳しいなぁ。。論理結果はあっているけど、なんだか釈然としない」と思える場面に出会うと、頭をリフレッシュして、素直に論理を再思考する。そうすると、必ずと言って良いほどより良い論理が導き出される。現在はフリーの立場で様々な現場のソースに遭遇する場面が増えてきているが、無理矢理なソースは本当、世の中にめちゃくちゃ蔓延している。「動けば結果OK」というソースは、やはり芸術性がない。トリッキーでも何でもなくて、粘土をぺたぺたと付け足したようなソース。きっと、これらのプログラマ達は、よい指導者に出会わなかったんだろうなぁと思う(と言いながらも私は指導者とかを表面的には頼ったりおべっか使ったりしない可愛くない奴だが)。当然、自己流でもエレガントな論理を導くプログラマはいることはいるけど、大多数は疑問符が付くようなのばかりだった。
私自身、先に述べた指導や教育を放棄するような態度を取っていたりしていたのだが、今日、私がこうして食べられているのも、その先輩プログラマがいてのこと。あの一言がなかったら、私もきっと私自身が卑下するうんこプログラマの一匹だったろうと考えている。私もあの先輩が伝えてくれたこと、私が今まで経験したことを後継するためにも、今のままの態度じゃダメだなぁと改めてみた次第。
良い指導者はネストが続き、輪廻転生しなければならないと思うのです。私がそれになれるかなれないかは別として、その枝を切り取ってはいけないと。

それくらい、酷いプログラマが多いのです(笑