体感速度

牛久大仏。それは全長120mの世界一の青銅大仏。そんな大仏が茨城県牛久に存在すると君は知っていたか?少なくとも私は「けものがれ・・」を観たとき、摩訶不思議な映像を表現するための合成だと思っていたし「下妻物語」を観たときだってCGだと思っていた。つまり、あんな巨大な大仏なんて存在する訳がないし、デッサンも狂ってるし、冗談以外のナニモノでもないと思っていたのでした。

梅雨入り宣言された週の土曜日、あまりにもピーカンだったので奥さんと牛久大仏を眺めに行きました。牛久。それは忘却の土地(いや誰もそんなこと言ってない)。日暮里から常磐線で約1時間。そのまま転寝していればスパリゾートハワイアンズ。牛久なんて名前を聞いて、私は青梅線牛浜駅を思い返していたのですが、あそこは駅前にバリューがあるだけで、残りは16号線沿いの大人のおもちゃ屋しか記憶がない場所。牛久駅を降りると、そこは牛浜駅に勝るとも劣らないカルトローカルな臭いがするじゃないですか。ロータリはあるけど。牛久大仏が見えるかと思いきや、この駅からバスで20〜30分の場所に牛久大仏は迷える子羊を見守っているらしいので(あれ?)見えない。駅からどどーん!て見えたら、この勝負(何の勝負)は勝ちだったのにな。。。バスは1時間に1本ペースで、直行便だと500円ポッキリ。木の板張りバス(懐かしすぎ)に揺られ、牛久浄苑を目指します。なんちゅうか山に突入している感覚がありますが、それよりちゃんと墓参り(牛久浄苑は巨大な墓地があり大仏さまが見守っているというテーマパーク)に来られている方々と乗り合わせると、何と私たち夫婦は罰当たりなことをしているんだろうと懺悔したくなります(あれ?)。因みに、牛久アケイディアとこの浄苑は名乗りますが、訳せば牛久理想郷。仏教に欧州の言語を混ぜ入れるセンスに脱帽です。

見て下さい、このインパクト。
大仏だ!てより、ゴジラだ!レッドショルダーカスタムだ!てなノリではしゃぐことうけあいです。このショット、バス車内からのものですが、大仏さまに焦点が合って木々が流れています。私は下妻物語のオープニングショットが大好きなので、かなり興奮して撮影したのですが、ここまで綺麗に撮れるとは御仏の何たらでしょうか(ちゅかキャノンのテクノロジですが)。しかし、青空に大仏。素敵なコントラストです。大仏は屋外に限りますね。

このショットで、どれだけ巨大建造物か測ることが出来るでしょう。子羊たちと比べてみてください。私は新宿副都心にこれくらいの巨大建造物(銅像)を造ってもらいたいです。創造してみてください、都庁と住友生命ビルの狭間からひょっこりと覗く銅像。悪趣味も良いところです。

GANTZ的フレームショット。こえー(笑

真下から舐めるようなショット。正直言って、写真ではその迫力が出し切れません。おそらくバランスが悪いのでしょう。
この後、胎内に入りました。体内じゃありませんから宜しくお願いします。500円の胎内料を払い、まず外履きを脱ぎます。そうです、大仏さまの胎内に土足で踏み入れるなど言語道断。個人的には胎内に施設を設ける時点で言語道断ですが。胎内に入ると地上75mの胸部まで上ることが出来ます。ここまで晴れていると、逆東京タワー/六本木ヒルズが出来るかと思いましたが、外観を損ねるため、胎内からは隙間を利用してしか外界を拝むことが出来ません。ちゅか双眼鏡/望遠鏡がないと見えるはずがありません。さすがにそんなものは装備されていません。観光施設じゃないのです(立派な観光施設です)。
もう、胎内に関してのレポートは書きたくありません。とにかく体感してみてください。私がレポートも写真も載せない理由が分かると思います。察してください。

緩過ぎです。

キモ過ぎです。

御来光です。

鉄塔に負けません。

遠方ショットの方が風情がありますね。