グラディウス アンド ミー

amelia2006-09-18

彼女がグラディウスVを購入したので体験してみた。因みに、私はPS2を持っていない。やりたくなるゲームがなかったし、グラフィック先行ばかりでアイディアゲームが希薄なような気がしていたからというのもあるし、そもそもいい歳こいてコンシューマを追従するのも美意識に反する気がしていたからだ。会社には相変わらず、コンシューマが発売されるとすべて購入する『大人』が多々いたりするが、彼らから目を輝かせてオススメされるようなゲームが皆無だったのも、昨今のゲーム事情が反映されているのではないかと思っていたりする。
そもそも、私自身、ゲーマーと自称出来るほどゲームを楽しんでいない。幼少の頃のファミコン熱が辛うじて燻っている程度であり、未だに中古ゲームコーナーを目の当たりにすると、真っ先にファミコンソフトを探してしまうのも、そんな熱の作用であろう。そして、PS版ザナックのプレミアプライスに『大人』の血が疼くのと同時に、大人買いすると、そこで負け組に属するのが確定されるため、あくまでも中古プライスに拘る。
さて、シューティングゲームと言えば、ゲームの母体ジャンルであり、外すことの出来ないものであるが、出尽くしてしまった感もあり、今後、五感を直撃するようなシューティングが現れるなんて、これぽっちも思っていない。私の20代前半の夢は「ザナックを超越するゲームを開発すること」だった。しかし、何の因果か、ゲームプログラマの道へは歩まず、業務アプリプログラマになって今日に至っている。幼少期、ザナックの超高速スクロールに感銘を受けていなければ、業務アプリ開発でもパフォーマンスにここまでうるさくなっていなかっただろうし(ぉ)、少なからず関与しているのは確実なんだけども。
当時のシューティングと言えば、圧倒的人気はグラディウスであり、今見ても、あのハードスペックでの描画としては最高水準だと思う。個人的には、横スクの弾除けが大の苦手であって、縦スクじゃないと滅法弱かった。超兄貴で相当鍛えられた感はあるけど、まだまだって感じ。そして、時代は推移し、彼女の家でグラディウスVとご対面したのだが。。

「めちゃくちゃ面白い」

の一言だった。そもそも、カルチャーとして『めちゃくちゃ』なものが大好きな私は、めちゃくちゃな構成(ある意味病んでいる)であるゲームも大好きであり、このグラVは、アトランティスの冒険と同じ匂いがした。つまり、

「これ、クリア出来る訳ないじゃん。。」

という。脱力で笑ってしまうゲームバランスにだ。でも、ゲーマーってそこで終わらないから好きだったりする。困難であれば困難であるほど、やりこんで分析して体に叩き込んで打破するその姿勢。もう、その姿勢を違うことに生かしてくれと思いたいけど、そうじゃないんだよね。そこにはロマンがあるから。しかし、作り手もゲームバランスを壊さないように仕様を決めるのも大変だろうなぁ。。ブラッシュアップでどれだけの修正がかかるか手に取るように分かるもん。そんな苦労して作ったゲームに対して、一言で「糞ゲー」って言われたらたまったもんじゃないだろうけど、所詮、人の評価なんてそんなもんだろうしな。

果たして、私がザナックを超越する縦シューを作成するのは、いつのことやら。。
恐らく、老後だろうな(笑